Route66ドライヴ記(5) ギャラップ 〜 サンタフェ

 6月2日(土)〜6月3日(日)
 ギャラップを後にした私達はInterstate40を東に走り、アルバカーキ経由で
サンタフェへ向かいました。
 ニューメキシコ州内は旧Route66とInterstate40がほとんど同じところを走
っています。
 1937年以前の旧Route66はアルバカーキから北に上がりサンタフェを経
由してサンタローサへ行くと言うルートでしたが、それ以降は現在のハイウエ
イと同じようにアルバカーキから直線でサンタローサに行くようになりました。
 私達は最近アメリカ国内で評判の良い高原リゾートの町サンタフェにて二泊
する予定です。


この項ではアメリカのハイウエイとガソリンについて話をしましょう。
 アメリカのハイウエイはおおまかに分けると(1)Interstate Highway(2)
U S Highway(3)State Highwayに分かれています。
 私達は主に(1)Interstate Highwayを利用しました。
 現在のハイウエイのルートナンバーを私達の進行順に並べますと次の通りです。
サンタモニカ 〜 ランチョ・キューカモンガ  Interstate10
ランチョ・キューカモンガ 〜 バストウ    Interstate15
バストウ 〜 オクラホマ・シティー      Interstate40
オクラホマ・シティー 〜 セント・ルイス   Interstate44
セント・ルイス 〜 シカゴ          Interstate55
どのハイウエイも原則的に通行料は無料ですが、部分的には極く安い有料道
路もあります。
 旧Route66の沿線ではオクラホマ・シティーから北東に向かってミズリー州
との州境までの2百数十マイルが有料でしたが、料金はこれだけ走ってたった
の8.25ドルでした。
 Interstate Highwayは通常片側2車線ですが、市街地に入ると3車線または
4車線になります。

 
日本の道路公団のハイウエイに比べると1車線分の道幅が広いので走っていて
余裕があります。
 また、中央分離帯が2車線以上の幅があるので正面衝突の恐れが全く無いし、
右側も舗装の端から道路敷地の端までの間が通常2車線分の空き地があります。
 Interstate Highwayを走っていると急ブレーキのタイアの跡をかなり見かけ
ますが、この人達は多分一人相撲ではなかったかと思います。
舗装の状態は日本のハイウエイに比較すると良くありません。
 未だに昔のコンクリート舗装のままであったり、アスファルト舗装になって
いるところでも補修の状況が完璧ではありませんでした。
 私達は乗り心地の良い高級車に乗っていましたので、少々舗装の表面が荒れ
ていても問題はありませんでしたが、もしサスペンションの硬い車に乗ってい
たとしたら辛いところもあったと思います。
その為か結構道路工事中のところが多く、古い舗装を新しい舗装に変えてい
る工事が多かったようです。
Interstate40と言う一本のハイウエイであっても、州境を過ぎると路面状況
等が変わるので、多分国道であっても道路管理は州がやっているようです。

  Interstate Highwayの速度制限は70〜75m/hです。Interstate44と55
ではトラックの最高速度をこれより10m/h低くおさえてました。
 ハイウエイのみならず一般道においてもアメリカでは日本より交通規則を良
く守り、運転のマナーも良くて感心させられました。
 ハイウエイを走るトレーラー(ハイウエイでは大型運搬車は100%がトレ
ーラー)が追い越し車線をダラダラと走って乗用車の邪魔をすることは、この
度2,500マイル走った中で一度もありませんでした。
これは日本の高速道路の追い越し車線で、始終トラックに邪魔されている私
達にとっては大変羨ましいことでした。
 トレーラーも早く走りたい時には、他のトレーラーを追い越すことは度々あ
りましたが、追い越しが終わるとすぐに右側へ戻って行きました。
 ハイウエイを流れている車の速度は概ね制限速度から10マイルほどオーバ
ーしていますので、アメリカでも10マイル程度の速度オーバーは大目にみて
もらえるようです。
 しかし、サンタ・モニカからシカゴまで走って、パトロルカーにスピード違
反(多分)で捕まっている車を3台見ましたが、その内1台は覆面パトカーで
した。(恐い恐い)                      
 この度のRoute66ドライヴで気のついたことは日本車がとても目に付いたこ
とです。
日本車はトヨタ、ホンダ、ニッサン、ミツビシ、スバルが何処へ行っても走
っています。
 ところが、ドイツ車はニューヨーク、ロス・アンジェルスと言う大都市以外
には滅多に走っているのを見ることはありませんでした。
 ドイツ車は価格の高い車を主に売っているので、所得の低い地方都市には少
ないようですが、これに対して日本車は何処へいっても沢山売れているようで
す。
アメリカでハイウエイを長距離ドライヴすることは日本とは比べものになら
ないくらい快適です。
 なにしろハイウエイは只で、ガソリン代は四分の一ですし、食事代も約半値
です。

 ハイウエイが只ですから食事をしたり、便所へ行ったりしたい場合には次の
出口(EXIT)で出て用を足せば良い訳です。
 これがとても良く出来ています。
 出口が近づくと、EXITOOで降りるとガソリンスタンドはOO銘柄、レスト
ランはOOとOO、モーテルはOOがあります。その先のEXITまではOOマイルあります、
と言う案内標識が出てきます。
 なお、EXITOOのインターチェンジの番号が州境からの距離(マイル)で表
示されているので、行きたいと思っているEXIT番号から現在自分が走ってい
るEXIT番号を引き算すると、そこまでの距離が計算出来るので、非常に便利
です。
 さすがに自動車王国アメリカは車で旅行する人に対しては親切に考えて良く
出来ています。

 

  ガソリンスタンドはアメリカではGas Stationです。
 Gas Stationはコンビニ店を兼業しているところが多いので、飲み物および
その地方の地図を入手したい時には便利です。
私達は10回給油しましたが全てセルフサーヴィスでした。
 多くの場合ガソリンの種類はレギュラー、プラス、プレミアムの3種類で、
以前には有鉛ガソリンを売っていましたが、この度は有鉛ガソリンを売ってい
るGas Stationはありませんでした。
レンタカーにはレギュラーで充分です。
 これは鈴木太郎さんのアメリカ便りのもあるミズリー州のワインディング・
ロード走行の時にもLincoln Town Carはレギュラーガソリンでしっかり走
り、力不足やタペットを鳴らすようなことはありませんでした。
 最近では日本にもセルフサーヴィスのガソリンスタンドがかなりあるので、
その使い方も皆さんは慣れていらっしゃることでしょう。
 しかし、アメリカの地方(田舎)では古い給油機を使っているところがある
ので、日本のように給油機にクレジットカードを入れて給油することが出来な
い場合もかなりあります。
 アメリカのGas Stationではお金を先に払ってから給油する先払い方式と
給油した後からお金を払う後払い方式があります。
 先払い方式の場合には、まず店内に入ってレジの係りに給油機の番号を告げ
ると、幾ら入れたいか尋ねてきます。
 アメリカ人は10ガロンとか10ドルとか給油前に決めて買うお客さんが多
いようです。
 しかし、私は常に満タンにしたかったので、“Fill Up Please"と言うと40
ドルディポジットしろと相手は言います。
どうしてか、ディポジットはいつも40ドルでした。
 そこで、40ドルをレジ係りに預けて給油機に戻り、満タンにしてから再び
レジへ行くと、給油した量の代金と40ドルとの差額をおつりとして返してく
れます。
 後払い方式の場合には、先に給油してからレジに行って給油機の番号を告げ
て支払いをします。
 先払いか後払いか分からない場合には、まずレジへ行って尋ねるしかありま
せん。
 日本のように給油機にクレジットカードの挿入口がある新型の給油機は地方
(田舎)にはほとんど無いので、クレジットカードで支払う場合であってもレ
ジへ行かなくてはなりませんでした。

 

 この日、私達はアルバカーキで昼食を済ませて、午後の早い時間にサンタフ
ェのBest Westernに着くことが出来ました。
 この項ではハイウエイとガソリンについて書いておりましたところ長文にな
ってしまいましたので、サンタフェの街の印象派は次の項にゆずります。